宮城県立視覚支援学校 学校便り NO.8 平成31年3月20日発行 教育目標  ヘレン・ケラー女史が、本校にはなむけとして残してくれた「英知・忍耐」という言葉を信条として、視覚等の障害を克服し調和のとれた人格の形成に努め、社会の一員として自主的・積極的に生きる人間を育成する。 1 平成30年度修了式  修了式を迎える日となりました。本校の児童生徒は、たくさんの人との出会い、ふれあい、助け合い、学び合いの中で切磋琢磨してきました。すべての物事が上手くいったわけではなく、学習や友人関係などで悩むこともあったことと思います。しかし、それらの出来事や困難なことを一つ一つ乗り越えていくことで、自分自身を高めることにつながっていったことと思います。こんなことができるようになった。知らないことを理解することができた。あきらめずにやりとげることができた。等々の一人一人の学びと成長を喜び合い、大きな拍手を送りたいと思います。 明日から春休みです。進級の喜びと春休みという自由感で気持ちの緩みがでることもあります。その緩みが事故やけが、トラブルにつながることもあります。家庭での何気ない親子や家族での会話、心の交流が落ち着いた気持ちを生み出すこともあります。交通安全、遊び、健康管理そして新学期に向けた学習準備等の声がけをお願いいたします。 この1年間、保護者の皆様、地域の方々の温かいご指導・ご支援のもと、本校の児童生徒は、安全・安心に学校生活を送ることができました。子どもたちの成長を支え、ともに喜んでくださった皆様に感謝申し上げます。新年度も引き続き宮城県立視覚支援学校の児生徒を見守ってください。 ありがとうございました。 2 卒業おめでとうございます  『人間は誰でも、未熟な段階で生まれてくることが、それがほかの動物との大きな違いである。馬のように生後間もなく駆け出すこともできず、猫のように生まれて数週間後に自分で食べ物を見つけることもできない。(中略)しかし人間は、やわらかいガラスが炉の中から出てくるように誕生するのだと。生を受けた後、時間をかけて多くのことを学び成長する。未熟だから弱いのではなく、未熟だから可能性がある。』(2月28日朝日新聞・天声人語より) 平成30年度卒業・修了式が挙行されました。入学当初は未熟であったかもしれないが、視覚支援学校での学びをとおして、選択した進路での可能性を大いに伸ばした中学部・高等部普通科・理療科の生徒11名、小学部の児童2名が巣立ちました。在籍が長い生徒は、9年間本校で学び、暮らしました。答辞には、その思いと、家族・学校・寄宿舎への感謝の言葉が溢れていました。13名それぞれが頑張り、積み重ねた努力と成果を身に付け大きく成長しました。卒業、修了、本当におめでとうございます。 皆さんの前途にたくさんの幸せがありますように 3 3月18日「点字ブロックの日」   3月18日は「点字ブロックの日」でした。インターネット検索サイトGoogleのトップページには、点字ブロックがアニメーションが登場し、開発者の功績をたたえていました。 道を歩いていると何気なく目にする点字ブロック。視覚障害者が足裏や白杖をつかって地面の触感を認識し、安全に歩行ができるようにサポートするための思いやりの発明品の点字ブロックが生まれたのは、日本の岡山県です。この点字ブロックは、岡山県の発明家・三宅精一さん(1926〜1982)が生涯をかけて開発した製品でした。6年もの歳月をかけて完成した第1号となる点字ブロックは、52年前の3月18日に岡山盲学校前の横断歩道に敷設しました。その後、東京高田馬場一帯に点字ブロックが敷設されるとともに、東京都が「交通安全モデル地区」に指定したことをきっかけに、点字ブロックは地方都市へも広がっていきました。  今では、全国各地で点字ブロックを目にすることができます。しかし、実際の街中では、点字ブロックの上に車が駐車されたり、自転車やバイクが止められたりしているこがあり、道がふさがれていることが日常的に多々見られます。全世界の多くの人々が利用するグーグルで取り上げられ、点字ブロックの存在が普通に見られるようになった今こそ、点字ブロックがそこに設置されている意味や重要性を知って、考えるきっかけとなった3月18日になったのではないでしょうか。 4 給食最終日   19日で今年度の給食が終了しました。 毎日、この給食時間を全校の児童生徒は心待ちにしていました。栄養士さんからの「今日の献立」についてのお話の後には、自然と感謝の拍手が鳴りやみませんでした。毎日、美味しい給食を作ってくださった調理員の皆様にも心より感謝申し上げます。   見え方で困っていませんか? ★0歳から成人までお気軽にご相談ください。相談は無料です。 ★視覚障害のある成人の方も入学できます。 (あん摩・マッサージ・指圧師/はり師/きゅう師の資格取得に向けて学習します。)              担当:中澤 Mail:myg-shikaku-soudan@od.myswan.ed.jp  宮城県立視覚支援学校 〒980-0011仙台市青葉区上杉六丁目5番1号 TEL : 022-234-6333 FAX : 022-234-7974 HP:https://myg-shikaku.myswan.ed.jp/   (文責:佐藤)