学校長挨拶

校長室

 

 

 

 

 

 

  

  学校長 髙橋 賢

 

 

学校長挨拶

 

    宮城県立視覚支援学校のホームページをご覧いただき、誠にありがとうございます。また、日頃より本校の教育活動にご理解、ご協力をいただいていることに深く感謝申し上げます。

 本校は、宮城県における唯一の視覚障害教育専門機関として、教育実践のみならず視覚障害者支援のセンター的役割も果たしています。昭和23年に、ヘレン・ケラー女史が2度目に本校を訪問された際に、「英知・忍耐」という2つの言葉を教職員に餞(はなむけ)として残されました。本校はこの言葉を信条とし、「視覚等の障害による学習上または生活上の困難を改善・克服し調和のとれた人格の形成に努め、社会の一員として自主的・積極的に生きる人間を育成する」という教育目標を掲げています。今年度、創立110周年という節目を迎えます。長い歴史と伝統に敬意を表するとともに、未来への新たな一歩を踏み出す決意をしております。

    これまで多くの視覚に障害を持つ児童生徒の自立と社会参加を支援し、数々の卒業生を世に送り出してきました。令和4年4月には新たに幼稚部を開設し、今年度は幼稚部4名、小学部10名、中学部9名、高等部9名、専攻科10名の計42名の幼児・児童・生徒が学んでいます。

 校舎改築工事も進行中で、令和2年4月には新寄宿舎が、今年の2月には新体育館が完成しました。新校舎は令和7年に完成予定で、全ての工事が令和8年までに完了する予定です。

 昨年より、様々な教育活動において人と関わる場面や体験活動の機会をできるだけ多く設けています。コロナ禍から、「人との関わり」の重要性を再認識しました。今年度は、互いを尊重し認め合う豊かな心を育てることや、コミュニケーションや主体性の育成などを重点目標に掲げました。専攻科におきましては、あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師などの国家試験合格を目指して努力しております。

 このように幼児・児童・生徒が充実した学校生活を送ることができるのも、多くのボランティアや同窓生の方々の支えがあってのことです。その支援に心から感謝申し上げます。

 本ホームページでは、進路情報や入試情報、各種行事における児童生徒の活動状況など、本校の教育活動の一端を紹介してまいります。また、視覚障害に関する基本的な情報や支援相談に関する内容も提供していますので、ぜひ参考にしていただければ幸いです。

 今後とも本校の教育活動にご理解いただき、ご支援とご協力をよろしくお願いいたします。

 

 令和6年4月

宮城県立視覚支援学校長 髙橋 賢