教育目標・経営方針
  1 学校教育目標

 

 ヘレン・ケラー女史が、本校に餞(はなむけ)として残してくれた「英知・忍耐」という言葉を信条として、視覚等の障害による学習上または生活上の困難を改善・克服し調和のとれた人格の形成に努め、社会の一員として自主的・積極的に生きる人間を育成する。

 

  2 目指す幼児・児童・生徒像

 

 自らを大切にし、すこやかに生きる幼児・児童・生徒

 目標に向けて、すすんで努力する幼児・児童・生徒

 互いを思いやり、ゆたかな心をもつ幼児・児童・生徒

 

  3 経営方針

 

 (1)宮城県学校教育方針のもと、県内唯一の視覚障害教育校として、視覚障害教育の専門性を維持・継承すると共に、時代の要請に応える教育を推進する。

 (2)視覚障害の状態や個の教育的ニーズに応じて、教育課程毎に専門性の高い魅力ある教育活動を展開する。

 (3)関係機関等との連携のもと、視覚障害教育の専門機関として各種支援と啓発に努める。

 

  4 重点目標とアクションプラン

 

(1)豊かでたくましい人間性の育成 

 ・自己有用感・自己肯定感を高め、互いを尊重し認め合う豊かな心を育てる。

 ・他者との関わりをとおして、責任感、規範意識、基本的な生活習慣を育む。

 ・自立活動や進路指導、キャリア教育をとおして、コミュニケーション力や主体性を育む。

(2)基礎・基本の定着と確かな学力の向上

 ・視覚障害教育の専門性を維持・継承し、個々の実態に応じた指導の充実を図る。

 ・基礎的・基本的な知識・技能の定着を図るとともに、学習習慣や学ぶ意欲を育む。

 ・「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けた授業改善に努め、学力の向上を図る。

(3)ICTの活用

 ・ICTを教育の手段として効果的に活用する。

 ・定期的な研修会を実施し、ICTの操作技能や活用方法を学ぶ。 

 ・各段階で必要となる情報活用能力を整理し、育成するための指導計画を作成する。

(4)安全・安心な学校

 ・学校行事や体験活動等をとおし、温かい人間関係を築き、いじめや不登校のない安心した学校生活を実現する。

 ・防災教育や健康教育、食育などをとおして、心身ともに健康で安全に生活する力を育む。

 ・個人情報(文書やUSBなど)の管理を徹底し、信頼される学校を目指す。

(5)センター的機能の充実 

 ・高等学校に在籍する視覚障害生徒に対し、継続的な支援を行っていく。

 ・小・中学校の弱視学級の支援や関係機関とのネットワークの充実を図る。

 ・啓発活動をとおして、視覚障害者の理解と支援を広げるとともに、幼児・児童・生徒募集活動に努める。